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日本語レッスン10 「~てください」
作者:未知  文章来源:互联网  点击数  更新时间:2007-08-21 02:53:12  文章录入:admin  责任编辑:admin

作者:市川保子

 「テ形+ください」はpolite request、つまり、丁寧な依頼を表すと言われています。

「すみませんが、窓を開けてください」「そこのこしょうを取ってください」など相手に何かを頼むときに使われます。

 「テ形+ください」は2つの意味をもっています。

(1)どうぞゆっくりしていってください。

(2)すみませんが、ちょっと手伝ってください。

 (1)は相手に「ゆっくりすること」を勧めており、(2)では手伝ってほしいので、話し手が相手にお願いしています。

 このように、「てください」は相手のためになることを勧める意味と、話し手のためになることをお願いする意味とをひっくるめて、「丁寧な依頼」表現と呼んでいます。

言い換えれば「てください」には、(1)のように、相手(聞き手)が利益を得るための依頼と、(2)のように、話し手(または、話し手を含めた人達)が利益を得るための依頼とがあると言えます。

 「テ形+ください」は丁寧な依頼を表すと言いながら、「てください」で言い切ってしまうと、語調が非常に強くなり、命令的になります。「窓を開けてください」は相手の有無を言わせず、窓を開けることを強要しています。

「テ形+ください」を丁寧な依頼表現として使う場合は、「どうぞ」を付けたり、語調をやわらげたり、「ませんか」を付けて「手伝ってくださいませんか」を
使ったほうがいい場合も多いです。

少し余談になりますが、私には2歳半になる孫がいます。その孫が2歳頃から少しずつことばを話し始めました。割と早い段階で、自分で開けられない箱を持ってきて、「あけて。」と言ったり、ものを取ってほしいときに、「とって。」と言ったりしていました。この依頼の「~て」が早く口に出るのは、幼児には共通のようで、生活上の必要度から言えば、それは外国人学習者もできるだけ早く口にしたい項目でしょう。

(寺村秀夫先生も生前、「あけて」「とって」のように「~て」から始まる教科書があったら面白いだろうなとおっしゃっていたことがありました。また、動詞の見出しが辞書形(終止形)ではなく、テ形で始まる辞書があればいいともおっしゃっていました。)

孫の話に戻りますが、孫の依頼表現の「~て」はどんどん進化して、鉛筆を持ってきて「書いて。」と言ったり、本を持ってきて「読んで。」と言ったりするようになりました。

その少し前ごろだったと思いますが、食事のときにスプーンがなかなか使えなくて、孫は母親に向かって「食べて。」と言いました。「あけて」「とって」「書いて」などと言えば相手が自分のためにその通りしてくれるわけですから、彼は食べさせてほしくて「食べて。」と言ったのでした。ミルクも同じで、「飲ませて。」の代わりに「飲んで。」と言っていました。

ところが1,2か月経つと変わってきました。

開けてほしいときは「あけて。」、書いてほしいときは「書いて。」ですが、食べさせてほしいときは「食べて。」ではなく「食べる。」を使い始めたのです。

うどんを食べさせてほしいときは、「おうどん食べる。」、味噌汁を飲ませてほしいときは「味噌汁飲む。」です。

彼の口から「おうどん食べて。」「味噌汁飲んで。」はほとんど出なくなりました。「食べて」と言いかけて「食べる。」と言い直すときがあり、彼の表情を見ていると、「食べて」ではないのではないかと思い始めているのが見て取れました。

彼なりに、何かしてほしいときに使う「あけて」「書いて」などと、「食べて」は違うものだと気づき始めたようでした。

自分の利益のための依頼表現として「あけて」「書いて」のように「~て(ください)」を使っているのに、どうして「食べて。」「飲んで。」ではなく、「食べさせて。」「飲ませて。」を使うのか、考えてみれば不思議ではありませんか。

彼にとって使役形は難しいらしく、テレビを見たいときも、他動詞の「見せて。」が使えず「見る。」と言っています。

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