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日本語レッスン30 「~はずだ」
作者:未知  文章来源:互联网  点击数  更新时间:2008-07-04 20:51:21  文章录入:admin  责任编辑:admin

作者:市川保子

根拠にもとづいて話し手が判断し、想像する表現として、「~そうだ(様態)」「~よう
だ」「~らしい」「~そうだ(伝聞)」などがありますが、それとは少し異なって、「自分
の推量というのではなくて、こういう事実があれば当然こうなる、そういう状況にあること
を相手に伝える表現として、「~はずだ」「~わけだ」があります。

ここではまず、「~はずだ」について見ていきます。

 

●「~はずだ」の意味用法

「~はずだ」には「話し手の確信・期待を表す」場合と、「話し手が納得したことを表す」
場合があります。2つに分けて見ていきます。

 

1)話し手の確信・期待を表す

「~はずだ」は基本的には第3者についての事柄を話し手が判断する表現です。

AとBは村田さんと待ち合わせをしました。しかし、村田さんは約束の時間になっても現れ
ません。村田さんは来ないのでしょうか。

そのとき、(1)のような会話が出てきます。

 

 (1)A:村田さん、遅いですね。

              B:ええ、でも、きのう必ず来ると言っていたから、来るはずです。

 

Bはきのう村田さんから今日必ず来るという確約を得ていました。ですから、村田さんが
時間に現れなくても必ず来るという確信(期待)を持っているのです。

「~はずだ」はこのように、話し手がある事実や情報にもとづいて当然こうなるという確信
(期待)を聞き手(相手)に伝える表現です。

「~はずだ」が使われる過程は次のようになります。

 

 事実・根拠がある → 当然こうなる 

(来ると言っていた)→(当然来る)→きのう必ず来ると言っていたから、来るはずだ。

(彼は専門家だ)  → (当然わかる)→そのことは彼に聞けばわかるはずだ。

 

2)話し手が納得したことを表す

Bは町に出かけたので、お土産に有名店のケーキを買ってきました。そのときの会話です。

 

 (2)A:このケーキおいしいね。

              B:ひとつ500円もしたのよ。

              A:ああ、じゃ、おいしいはずね。

 

「おいしいはずだ」の「~はずだ」は、ケーキの値段を聞いて、ケーキのおいしい理由を
納得したという意味合いを持っています。

 

 (3)A:ロペスさん、日本語上手だね。

              B:日本に来て、もう10年になるよ。

              A:ああ、それじゃ、日本語が上手なはずだね。

 

(3)の「上手なはずだ」の「~はずだ」は、ロペスさんが日本に10年いることを知って、
日本語が上手なことを納得したことを表しています。

 

●「~はずだ」の作り方

「~はずだ」はその前に「動詞」「形容詞」「名詞+だ」の普通形をとります。

ただし、「な形容詞」と「名詞+だ」の非過去・肯定での接続の形に注意が必要です。 

    動詞

    い形容詞

  な形容詞

名詞+だ

行く

行かない+はずだ

行った

行かなかった

痛い

痛くない+はずだ

痛かった

痛くなかった

元気な

元気じゃ/ではない+はずだ

元気だった

元気じゃなかった

休みの

休みじゃ/ではない+はずだ

休みだった

休みじゃなかった

 

●「~はずだ」の否定形

「~はずだ」にはいくつかの否定表現があります。

「彼女は病気なので、会議には出てこない」という文を用いて「~はずだ」の否定表現に
ついて考えてみましょう。

 

1)「~はずだ」の前を否定にする

 (4)彼女は病気だから、会議には出てこないはずだ。

 

これは「会議に出る」「出ない」に対する、話し手の判断を表しています。

 

2)「はずが/はない」

 (5)彼女は病気だから、会議に出てくるはずが/はない。

 

「はずが/はない」は「会議に出てくる可能性はない」という可能性を否定する強い打ち
消しを表しています。

「はずがない」と「はずはない」の違いは、「が」「は」の違いに起因します。「会議に
出るはずがない」という場合は「が」のもつ「発見・報告・驚き」の意味合いを持ちます。
病気の彼女が会議に出席するという意外な情報が入った場合などに、その打ち消しとして
「はずがない」が用いられるでしょう。

一方、「会議に出るはずはない」は諸般の事実・事情から判断してその可能性はないという
ことを説明している表現になります。

● 「~はずだ」と「~だろう」「~ようだ」「~らしい」「~べきだ」の比較

「~はずだ」は、話し手がある根拠にもとづいて当然こうなるという確信(期待)を聞き
手に
伝える表現です。一方、「~だろう」は話し手の主観による想像・推量を、また「~よう
だ」
「~らしい」は根拠にもとづく想像・推量を表します。

【学習者の誤用の例】2は「かなりひどい台風」から想像して、彼が来ないことを推量
して
いるだけなので「彼は来ないだろう」とするべきです。

確信・期待が強くなると「~べきだ」につながっていきます。【学習者の誤用の例】4は
「私達はよく考えるはずだ」を「よく考えるべきだ」にすべき例です。

(14)では、「今日会議がある」ことが根拠・情報となり、aでは「そうであれば社長が来る」と確信・期待する表現として「~はずだ」が用いられます。一方、bでは、「今日会議がある」ことが根拠・情報となり、「だから、社長が来る」と論理的に結論付ける表現として「~わけだ」が用いられます。

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