小学校を中退（ちゅうたい）し、単身（たんしん）、親元（おやもと）を離れて大阪に丁稚奉公（でっちほうこう）に出たとき、幸之助は満9歳。以後5年余り、幸之助は、もっとも多感（たかん）な少年時代を丁稚として商家（しょうか）で暮らした。