眼球のうち、瞳孔を囲む、いわゆる黒目部分にある薄い膜が虹彩(こうさい)だ。虹の彩りという美しい名にふさわしく、日本人に多い茶や黒から青、緑、灰色…と色彩に富む部分である 眼球中,环绕瞳孔的所谓黑眼珠部分,有一薄薄的膜,那就是“虹彩”(虹膜)。与“虹之彩”这一美丽的名字十分相符,这一部分的颜色,从日本人较多的褐色或黑色到蓝色、绿色和灰色等,色彩非常丰富。
虹彩の模様は人により千差万別で、しかも一生不変だ。こうした虹彩や指紋など、体の一部の特徴で、本人であることを確認する生体認証の利用が広がってきた 虹膜的图像每个人各不相同,而且,一生不变。利用这样的虹膜或指纹等人体的一部分特征进行本人确认的“生物识别系统”越来越得到广泛的运用。
銀行の現金自動預け払い機(ATM)コーナーでも、指や手のひらの静脈パターンを読み取る機械を目にする。キャッシュカードの偽造や不正利用を防ぐ切り札というが、今のところ、指方式を採用する銀行のカードでは、手のひら方式の銀行の生体認証は利用できない。逆も同じだ 在银行放置现金自动存取机(ATM)的角落里,也可以看到读取指纹或手掌静脉形状的机器。据说,这是防止银行金卡伪造以及非法利用的有效方法,但目前,采用指纹模式的银行卡不能同时运用手掌模式的银行生物识别。反之,亦然。
背景には大手銀行や開発メーカーの間の激しい競争がある。「手のひらの方が情報量が多く認証精度が高い」「指の方が処理スピードが速い」――両陣営がアピールする違いは、それほどのものとも思えぬが 其背景有大银行和开发制造商之间的激烈竞争等因素。“手掌法信息量较多,识别精确度更高”、“手指法操作速度较快”——两阵营所宣传的特点并不见得有什么大的不同。
規格統一が無理なら、1枚のカード、あるいは1台のATMで両方式に対応する。そんな「安全」と「便利」を両立させる取り組みに積極的な銀行はまだ少ない 如果无法统一规格,那就让一张卡或者一台ATM机同时应用两种模式。还很少有银行积极采取这种“安全”与“方便”并存的措施。
血液が流れる静脈の模様で識別するシステムは、それ自体もまた、使う人の身に立った、血の通ったものでなくてはならないだろう。無数の虹彩を通して、利用者の目が銀行を見つめている。 利用血液流动的静脉形状进行识别的这种系统,其本身也必须是站在用户立场的人性化的系统吧。通过虹膜,无数用户的眼睛正注视着银行。
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