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宝くらべ |
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作者:未知 文章来源:互联网 点击数: 更新时间:2008-07-05 15:26:17 |
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むかし、ある旅先(たびさき)で、二人のお爺さんが一緒になりました。一人は金持ちのお爺さん。もう一人は貧乏(びんぼう)お爺さんでした。 お金持ちのお爺さんが、「うちには宝(たから)の蔵(くら)がたくさんある。」と話し始めました。すると、貧乏なお爺さんが、「うちには、人に自慢(じまん)するような宝はほとんどないが、一つだけある。」と答えました。 「では、いつの日か、宝比べをしようじゃないか。」ということになり、二人は日を決めて、自分(じぶん)の家へと戻って行きました。 さて、約束(やくそく)の当日(とうじつ)が来て、金持ちのお爺さんは、番頭(ばんとう)と丁稚(でっち)を連れて、荷車(にぐるま)に宝を山積みにしてやってきました。 見物人(けんぶつじん)も大勢(おおぜい)集まってきましたが、貧乏なお爺さんはなかなか現れません。 見物人が、財宝(ざいほう)にみとれていると、やがて、貧乏なお爺さんも現れました。 彼は何も持っては来ませんでした。 彼の後には唐傘(からかさ)を一本ずつ抱えた小さな子供たちが24人も続いていました。 そこへ、にわかに夕立(ゆうだち)が襲(おそ)ってきて、金持ちのお爺さんは、たくさん並べた宝物を片付けなければならなくなり、てんやわんやでした。 一方、24人の子供たちは、一斉(いっせい)に傘を差して、ニッコリと笑っておりました。 このとき、金持ちのお爺さんはいいました。 「山ほどの宝があっても、子に勝る宝はない。やっぱりわしの負けだ。」と頭を下げたということです。 ▲注解▲ 番頭(ばんとう)―主管、总管、领班。 丁稚(でっち)―徒弟、学徒、徒工。 荷車(にぐるま)―载货车、运货车、手推车。 夕立(ゆうだち)―傍晚的雷阵雨。骤雨。
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