人に何かを申し出るとき、どう言いますか?
基礎編 喫茶店で茶道の先輩と。
アンナ:ああ、痛かった! 先輩:そうでしょうねえ。 次からはフレアースカートがいいわよ、楽だから。 アンナ:ああ、そうですね。そうします! 先輩:それからお茶室ではね、アクセサリー全部はずすの。時計もね。 アンナ:あ、知らなかった…。そうなんですか。 先輩:そう。覚えておくといいわね。 さ、そろそろ行きましょうか。 アンナ:あ、今日はあたしに払わせてください。********** いろいろ教えていただいたので…。 これからもよろしくお願いします。
重要表現 あたしに払わせてください。**********
相手の分まで払いたいとき、相手が負担に感じないように、また失礼にならないように、相手に頼む形で申し出る表現です。 「あたしに」(女性の場合。男性は「わたしに」か「ぼくに」)+「払わせてください」{「払わせて」(「はらう」の使役の形のテ形)+「ください」(依頼を表す)}で「自分がはらう」と言う意味のなります。このように「(自分)+に+動詞の使役の形のテ形+ください」の形で言うと、失礼にはなりません。
ポイント----目上の人、または関係の遠い人などに、さらに丁寧に 申し出るときの表現を覚えましょう。
応用編 パート先で。
店長:あ、そう。わかった。はいはい。(電話を切る) 困ったなあ...。 アンナ:どうしたんですか? 店長:うちのが、今日、店出られないってさ 配達のおにぎり、どうすりゃいいんだよ。 アンナ:あの、あたしでよければやらせていただきますが…。********** この間も無理言って休ませていただきましたし。 店長:そお?でも、おにぎり、作れる? アンナ:はい、よく作ります。子どものお弁当ですけど。 店長:あ、そう。じゃ、早速頼むよ。
重要表現
(1)あたしでよければ (2)やらせていただきますが…。**********
(1)目上の人や関係の遠い人に、失礼にならないように丁寧に、自分が何かすることを申し出るときの表現です。 「あたし」(女性に場合。男性は「わたし」か「ぼく」)+「で」(妥協を表す助詞)+「よければ」(「よい」の仮定の形)で、自分が申し出ることを謙虚に表す表現です。「自分では不十分かもしれないが、自分でいいと思ってくれるなら」という意味です。 (2)「やらせて」(「やる」の使役の形のテ形)+「いただきます」(「もらう」のマス形「もらいます」の敬語表現)+「が…」(相手の反応を待つときの丁寧な文の終わり方)で、「自分がやります」ということを相手に丁寧に伝える表現です。
コラム
「衣替え」(ころもがえ)
高温多湿の日本で快適に過ごすためには、服装を四季に合わせて替える必要があります。そのため、「衣替え」と呼ばれる行事が、宮中で始まりました。もともと年4回でしたが、明治以降、6月1日と10月1日の年2回が一般的になりました。今でも学校や会社などで制服を着る所では、この日に衣替えが実施されています。 また、同じ日に着物を着る人も衣替えをします。
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